「大阪市立の博物館・美術館情報」をご利用いただきありがとうございます。　博物館や美術館は、学校教育のなかで校外学習や遠足の舞台としてご利用いただく機会が多いことと思います。私たち博物館や美術館の学芸員も、各種の体験教室やワークショップなど、学校児童・生徒のみなさんが楽しく学べる場を用意していこうとしています。従来は、こうした各館の楽しみ方や学校教育との連携事例に関する情報を、各館がそれぞれのサイトやチラシなどで広報していましたが、それを集約し、インターネットという媒体を通じて、先生方にまとめてご覧いただけるようにするこ
とが本サイトの目的の一つでした。　一方で、私たちが博物館や美術館で扱っている作品や資料のおもしろさを、どうやって子ども達に伝えていくことができるかという課題が残っていました。それに対する一つの試みが、このバーチャル企画展「おおさかふらっとミュージアム」です。　例えば、犬を描いた美術作品を鑑賞する場合、まずは美術の学芸員が紹介する作者 や時代、構図などが基本的なポイントとなります。しかし、それだけにとどまらず、作品の材質や対象とされた犬の生物学的な情報、犬と人との歴史に係る情報など、科学や自然史、歴史や考古学の分野からもいろいろな情報を寄せ合うことが可能です。こうした柔軟かつ複眼的な視点から一つの作品や資料を眺めることで、初めてわかるおもしろさがあるのではないでしょうか。
　今回は、子ども達になじみやすいテーマとして美術作品における「動物」と、科学における「天文・気象」をえらび、画像と解説からなるバーチャルな企画展として構成しました。それぞれに関連する情報を寄せているのがさまざまな分野の学芸員です。子ども達をはじめ多くの方々が気軽な散歩のつもりでこの企画展を訪れ、一人ひとりの歩く道が、やがて本物の資料と出会える博物館や美術館につながることを願います。
　「おおさかふらっとミュージアム」は小学校高学年以上の児童・生徒が扱うことを念頭に制作しましたが、先生方からのご意見やご感想をお待ちしております。

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