震災その後:東北の生き物と農地と私達
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2011年3月11日、宮城県北部は東日本大震災により街も、また農地も津波に飲まれました。 津波をかぶっただけでなく、地盤の低下などで今も潮をかぶる農地も少なくありません。もともと川や溜池からの給水がなく、雨水だけで維持された天水田では、除塩も思うように進んでいません。
なかなか報道されませんが、農地もまた大きな被害を受け、復興までにはまだまだ遠い状況です。
それでも中には、早くもカエルや鳥が再び戻る農地があります。 現在、地域の人達とともに、水田の生き物がどこまで回復しているかを調べるプロジェクトを東北大学を中心に始めています。
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津波被害と地盤沈下のため、 いまだ潮をかぶる水田 |
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水田に戻る生きものたちの姿
生き物の戻りつつある水田(ニホンアカガエル(上)とヒバリ(下))
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なぜ今の時期に、水田で生き物を調べる活動を東北で、というのはその土地でできる米に付加価値をつけていきたいからです。
農家の人達はおいしい安全な米を提供したいというプロ意識に基本的に基づいています。 そこでその土地にどういう生き物がいるのかということを、農家の人にも、出来れば消費者の人にも見てもらいたい。
都市と農村で人の間につながりを作って、その信頼感に基づいて安心をしたり、自然の恵みを感じられるようにしていければと思います。
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大阪から被災地へ出かけた 「化石であそぼ」ワークショップ |
東北では今、自然と人をつなぐ博物館などの施設もまた大きな被害を受けました。
そんなところも支援していきたいですね。
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- 2012年2月17日 向井康夫氏(東北大学)・西澤真樹子氏(なにわホネホネ団)
東淀川 キッチンございんにて
この事業は平成23年度「社会教育による地域の教育力強化プロジェクト」に基づいて行われています。