川魚・貝:淀川の川魚を楽しんだ大阪の街


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江戸時代、食材を扱った店を調べると、川魚を扱っていた店が案外と多いことに気付かされます。
シジミ、ウナギ、フナ、ドジョウ、モロコ、生きた川魚を扱う店も多かったようです。
河口域の村の記録や民具を調べると、海の漁を主にする村、川魚をとる村、どちらもやっている村などがあったようです。
様々な料の営みは当時の川や海の様子を教えてくれます。

川の魚を食べるというのは、川と生活の近さを感じます。こうした距離感を取り戻すことが都市と自然の共存にとって一つの目標かも知れません。

古くからの商店街に残る川魚専門店。この日はシジミ生姜煮などをいただきました

古くからの商店街に残る川魚専門店。
この日はシジミ生姜煮などをいただきました





水中のウナギ

水中のウナギ
撮影:楫善継氏
(和歌山県立自然博物館)





淀川の自然

ヤマトシジミ

ヤマトシジミ

淀川の汽水域にはヤマトシジミが、淡水域にはマシジミが住んでいます。
琵琶湖には特産のセタシジミがいます。
ところが、最近マシジミの生息域に外来種のタイワンシジミが拡大しています。
淀川で主に漁獲されているのはヤマトシジミです。

淀川や大川は淀川大堰により制御された人の影響の大きな場所ですが、貴重な干潟の生き物たちの住み場所もここかしこに見られます。

淀川にすむ、干潟の生き物たち
シオマネキ アシハラガニ
シオマネキアシハラガニ





2012年2月10日 伊藤廣之氏(大阪歴史博物館)・山西良平氏(大阪自然史博物館)
大阪歴史博物館1Fスターアイルにて

この事業は平成23年度「社会教育による地域の教育力強化プロジェクト」に基づいて行われています。

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