この情報は、 大阪歴史博物館から発信しています。
ホームページ:http://www.mus-his.city.osaka.jp/
大阪歴史博物館 開館10周年記念特別展「民都大阪の建築力」
近代の大阪では、民間の手による事務所や百貨店などで、時代の先端を行くデザインの建築が数多くつくられました。また、大阪市中央公会堂や大阪城天守閣などの公共建築でも、設計競技や市民の寄付により、優れた構造・意匠と豊かな細部装飾を持つものが生まれました。これらの建築は、いまも大阪のシンボルとして親しまれています。
本展覧会では、大阪の近代建築の魅力を、建築家の図面に表現された「描く力」、建築細部を魅力的なものとする「装飾の力」、そして建築を愛するオーナーや美術家らによる「伝える力」の三つの視点から紹介します。図面やスケッチ、細部装飾など約250点の展示品を通して、近代建築の魅力とそこに込められた人びとの思いを感じとり、今後の大阪の建築やまちづくりを考える一助にしていただければ幸いです。
【会期】平成23年7月23日(土)〜9月25日(日)
【休館日】毎週火曜日休館
【会場】大阪歴史博物館 6階 特別展示室
【観覧料】特別展観覧券が必要です。詳しくは下記のページをご覧ください。
【詳細はこちら】http://www.mus-his.city.osaka.jp/
【写真】大阪市公会堂設計競技1席 岡田信一郎案透視図
明治45年(1912)
大阪市中央公会堂蔵
株取引で巨額の財をなした岩本栄之助は、渋沢栄一を団長とする渡米実業団に参加し、アメリカの資本家が公共のために寄付をする様を視察、大阪市へ公会堂の建設資金として百万円を寄付した。その期待に応えるべく、設計にあたっては全国の第一線で活躍する建築家17名による指名設計競技が行われ、13人が期限内に応募。最年少の岡田信一郎(当時29歳)の案が一席に選ばれた。現在の公会堂はこの案をもとに、大正7年(1918)に竣工した。
updated on 2011年7月6日11時57分